キネマ倶楽部

第3回 Bambooキネマ倶楽部「ウェストサイドストーリー」

Bambooキネマ倶楽部

第3回『ウエストサイドストーリー』

〜サイコからハンペン屋まで〜

あなたは『ウエストサイドストーリー』の素晴らしいエンディングロールを堪能しましたか?

そして、オープニングやタイトルデザイン、赤と黒が印象的なポスター☆
それ『ソールトレイン』ではなく『ソールバス』のお仕事。

CGのない時代、タイトルクレジットやOPシーケンスが今では当たり前のようになった功績大、加えて素晴らしいグラフィックのポスターやロゴの数々。映画、デザイン世界のみならず、アート史にその名を残します。

ソール・バスは、不要なものを削ぎ落とした独自のスタイルで、映画ポスターを洗練されたものにレベルアップさせ、タイトル・クレジットの役割に革命を起こした人物です。それまでタイトル・クレジットは単調で面白みのないものでした。
しかしバスは、これらのグラフィックに命を吹き込み、他のものと同様に映画を観るという体験の一部として楽しめるようにしたのです。バスの作品はスクリーン上で大きく躍動し、しばしば文字以外のビジュアルと組み合わせて表現されました。

ソール・バス(Saul Bass, 1920-1996)
世界で最も成功したデザイナーの巨人、活動範囲は広く、グラフィック(ロゴやタイトルなどのデザインを含む)や映像作品、
バスのデザインは知らず知らずのうちに誰もが目にしているものが多く、AT&T(通信)、WARNER(娯楽)、MINOLTA(カメラ)、紀文(食品)、KOSE(化粧品)、MINAMI(スポーツ用品)、JOMO(石油)などの企業ロゴのデザインはすべて彼によるもの、味の素のマーク、京王百貨店、あれ、バスのデザインを目にしない日はないな、こりゃ。

「悲しみよこんにちは」「めまい」「七年目の浮気」「ウエストサイド物語」「グッドフェローズ」「汚れなき情事」「北北西に進路をとれ」「八十日間世界一周」「黄金の腕」「荒野を歩け」など60本以上の映画のグラフィック・シンボルと40本以上の映画のタイトル部分を制作したのもバス。映像制作にも携わっており、「グラン・プリ」の特撮シーンや「スパルタカス」の決戦シーン、「サイコ」のシャワーシーンなどを指揮したほか、自ら撮った長短編の映画でも高く評価されています。

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