第8回 Bambooキネマ倶楽部「ショーシャンクの空に」
第8回 Bambooキネマ倶楽部
作品『ショーシャンクの空に』
『フィガロの結婚』は、アルマヴィーヴァ伯爵の従者フィガロと、伯爵夫人の召使スザンナの結婚にまつわる喜劇。
伯爵はスザンナに横恋慕しており、当時すたれていた初夜権(自分の領民の花嫁を花婿より先に味見する権利)を復活させようとするが、それをフィガロ、スザンナ、伯爵夫人が阻止し、伯爵を改心させるという顛末。
『手紙の二重唱』はスザンナと伯爵夫人によって歌われる。
スザンナから伯爵あてに「松の木の下でお待ちしています」という内容の偽の手紙を書き、実際には伯爵夫人がスザンナの服装をして待ち伏せし、夫の不義を暴いてやろう、闇にまぎれていれば、入れ替わっていることに気付かない。
といった内容。
偽の手紙で欺く、不義を暴く(不正を正す)、衣装を取り替える、闇にまぎれる、木の下で待つ、
などの内容が、主人公が後に敢行する見事な脱獄を暗示させる。